「米国市場の結果が翌日の日本市場を左右する」──常識だけど盲信していませんか?
スイングトレードやデイトレードをしていると、「ニューヨーク市場の下げは日本市場も下げる合図」というような経験則をよく耳にします。そして実際、これはあながち間違いではありません。
なぜなら、世界経済はつながっており、日本市場は米国市場の影響を色濃く受ける構造にあるからです。
📉 米国市場の終値=日本市場のスタートライン?
米国の株式市場(NYダウ、ナスダック、S&P500)は、日本時間の深夜~早朝にかけて取引されます。つまり、日本の個人投資家が朝起きて最初に目にする“経済的なシグナル”が「前日の米国市場の結果」なのです。
この結果を参考に、以下のような思考が働きます。
- 米国株が大幅下落 ⇒ 日本市場もリスクオフで売り優勢か
- 米国株が上昇 ⇒ ハイテク株や景気敏感株中心に買いが入る可能性
- 米国市場は方向感なし ⇒ 為替や国内材料が重視されやすい
📊 相関関係のデータもあるが、鵜呑みにしすぎない工夫を
過去の統計でも、NYダウやナスダックの動向と、日経平均の寄付きの方向性には一定の相関があります。しかし、その日の国内ニュースや為替の動き、企業決算、政策発表など、日本独自の材料によって流れが変わることも少なくありません。
つまり、「米国市場が下がったから全力売り」ではなく、あくまで“地合いのヒント”として活用するのが理想です。
💡 実践ポイント:米国市場を日本株に活かすコツ3つ
- 終値だけでなく「引けにかけての動き」に注目
特に午後の巻き返しがあると、実質的な地合いは弱くないことも。 - セクターごとの動向をチェック
例えばナスダックが強い日は日本のハイテク株に追い風。 - 先物と為替の反応も合わせて確認
CME日経先物やドル円相場の動きは、東京市場の寄付きに直結します。
📱 株問ブロガーの一言:判断軸を持てば振り回されない!
「米国市場=そのまま日本市場」と考えていると、思わぬ逆行に混乱することもあります。大事なのは情報を“材料”として冷静に処理する力です。株問(かぶもん)などのツールで事前にシナリオを立てておけば、地合いに合わせた戦略がとれます。
トレードにおいて、“反応”よりも“準備”が結果を分けるのです。
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