スイングトレードには大型株が向いている?突発的リスクを避けるための考え方
スイングトレードとは、数日から数週間の値動きを狙って売買する手法です。デイトレードのようにその日のうちに完結させるのではなく、数日間ポジション(持ち株)を保有するのが特徴です。
そのため、株式市場が閉じている時間帯に起こる“予想外の出来事”――たとえば企業の決算発表、政治・経済のニュース、自然災害など――が原因で、翌日の株価が大きく変動するリスクがあります。これを「ギャップリスク」と呼びます。
こうしたリスクを少しでも減らしたい場合、「大型株」を選ぶという選択肢があります。この記事では、なぜ大型株がスイングトレードに向いているのか、初心者~中級者にもわかりやすく解説していきます。
なぜ大型株が良いのか?3つの理由
1. 情報が出やすく、予想外のニュースが少ない
トヨタやNTT、三菱UFJ銀行のような大型株(時価総額が大きく、多くの投資家が注目する企業)は、経営に関する情報が定期的に公開され、報道もされやすいです。
また、証券会社のアナリストや投資メディアが常にチェックしているため、いきなりサプライズで悪材料が出る可能性は比較的低めです。
これは、スイングトレードにおいて安心材料になります。保有中に何が起こるかわからない銘柄よりも、ある程度“読みやすい”銘柄の方が戦略が立てやすいのです。
2. 売買が活発で、逃げやすい
大型株は取引量(出来高)が多く、いわば「人通りの多い通りにある店」のような存在です。
このような銘柄は、自分が売りたいときに買ってくれる人が見つかりやすいため、急落しても素早く売り抜けることが可能です。
一方、小型株やマイナーな銘柄だと、値が飛びやすく、板(売買注文)がスカスカなことも多く、下げ始めたらもう売れない…ということも。これは初心者にとって非常にストレスです。
3. 値動きが穏やかでテクニカル分析が効きやすい
大型株は一日に動く値幅(ボラティリティ)が比較的安定しています。もちろん上げ下げはありますが、小型株のように一日で10%以上動くことはあまりありません。
その分、チャートの形やテクニカル指標(移動平均線やRSIなど)が効きやすく、計画的なトレードがしやすい傾向にあります。
これはスイングトレードにおいて、「エントリーと利確・損切りのポイントを決めやすい」という大きなメリットです。
小型株との違いは?
一方で、小型株は急騰・急落が激しいぶん、うまくハマれば短期間で大きな利益を狙えるという魅力もあります。
ただしそのぶん、情報が少なく、流動性も低く、突発的な悪材料が出やすいというリスクもセットです。
「朝起きたらストップ安で逃げられなかった…」という事態も現実に起こり得ます。
そのため、スイングトレードで安定的に利益を積み上げたい初心者〜中級者には、まずは大型株中心に組み立てる方が安全といえます。
おすすめの大型株スクリーニング方法
では実際に、「スイングトレードに向いた大型株」をどうやって探せばいいのでしょうか?ここでは初心者にも使いやすいスクリーニングの手順とツールを紹介します。
1. プライム市場 × 時価総額 でまずは安定銘柄を絞る
まずは「大型株」かつ「上場先が信頼できる」ことを重視し、以下のような条件で絞るのが基本です。
- 市場:プライム市場
- 時価総額:1000億円以上
こうすることで、一定の安定性と流動性を持つ銘柄群に絞ることができます。
▼おすすめツール:
- 株問(かぶもん):プライム市場のみに絞ったスクリーニングが可能で、初心者でも操作しやすい設計です。
- Yahoo!ファイナンスのスクリーナー
- マネックス証券の銘柄スカウター
2. 業種やテーマで自分に合った銘柄を選ぶ
スイングトレードでは、同じ業種の中で値動きが似通う傾向があります。たとえば、銀行株、通信株、自動車関連などは、ニュースや政策に敏感です。
株問(かぶもん)では、業種別に絞って銘柄を一覧表示できるため、「自分が注目しているセクターだけを狙う」といった戦略も立てやすくなります。
3. テクニカル指標もチェックして仕掛けタイミングを判断
スイングトレードに欠かせないのが、移動平均線やRSI、MACDといったテクニカル指標です。
- 25日移動平均線を上抜けたばかりの銘柄
- RSIが30〜50で反発しそうな銘柄
- MACDがゴールデンクロスを形成した直後
こうした条件を使うことで、“今が仕掛けどきかどうか”を判断しやすくなります。
株問(かぶもん)では、移動平均線やRSIなどの指標をチャート上で確認できるので、銘柄選定から売買タイミングの目安まで一貫して判断できます。
4. スクリーニングは“習慣化”がコツ
最終的には、「毎日のように銘柄をチェックする習慣」が勝負を分けます。株問(かぶもん)を使えば、スマホからいつでも銘柄チェックができるため、スキマ時間に候補銘柄をリストアップすることが可能です。
スクリーニングの精度は、繰り返すほど自分に合った条件が見えてくるもの。まずはシンプルな条件で始めて、徐々に自分流にカスタマイズしていきましょう。
株問(かぶもん)を使ったスイングトレード実践ワークフロー【図解】
スイングトレードを安定的に行うためには、銘柄の選定からテクニカル判断、実際のトレード、そして振り返りまでの一連の流れを“型”として持つことが大切です。
ここでは、株問(かぶもん)を使ってできるスイングトレードの基本ワークフローを図解でご紹介します。

① 株問でスクリーニング
最初のステップは、スイングトレードに向いた銘柄を見つけることです。
- 「プライム市場のみ」に絞って安定性を重視
- 時価総額や業種などの条件で、自分の興味や得意分野に合う銘柄をピックアップ
初心者でも、簡単な条件選択だけで候補を絞り込むことができます。
② テクニカル指標をチェック
絞り込んだ銘柄のチャートを見ながら、移動平均線・RSIなどの指標を確認します。
- 25日移動平均線を上抜けているか
- RSIが30〜50付近で反発しそうか
- MACDがゴールデンクロス直後かどうか
株問では、こうしたテクニカル指標をチャート上で視覚的に確認できるため、トレードの判断がしやすくなります。
③ トレードを実行
条件が整った銘柄を見つけたら、実際にトレードを行います。
- エントリーポイント(買うタイミング)
- 利確・損切りライン(目標価格とリスクの許容範囲)
を事前に決めておくことで、感情に流されない計画的なトレードが可能になります。
④ 銘柄をチェックして監視リストを作成
すぐにエントリーしない場合でも、有望な銘柄は監視リスト(ウォッチリスト)に追加しておきましょう。
株問では、気になった銘柄をリスト化しておくことができ、毎日チェックしやすくなります。
自分だけの“型”を作って、再現性のあるトレードを
このように、「スクリーニング → テクニカルチェック → トレード実行 → 振り返り」の流れを毎回同じプロセスで繰り返すことが、スイングトレードを安定させるコツです。
株問(かぶもん)を活用すれば、シンプルな操作でこの一連の流れをスムーズにこなすことができるので、これからスイングトレードに取り組む方に特におすすめです。
まとめ:スイングトレードの“地盤”は大型株で固めよう
スイングトレードは「持っている間に何が起きるかわからない」という性質上、突発的なリスクをいかに減らすかがとても重要です。
その意味で、情報の透明性が高く、流動性があり、値動きが穏やかな大型株は、非常に扱いやすい存在です。
特に以下のような人にはおすすめです:
- 株初心者で、いきなり値動きの激しい銘柄は怖い
- 本業があり、日中はチャートを見られない
- テクニカル分析を使った戦略を試してみたい
最初は“地盤のしっかりした”大型株で、スイングトレードの型を作り、その後に小型株にもチャレンジする、というステップも良いかもしれません。
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